年々遺産相続のトラブルは右肩上がりに増えているそうです。

先日のヤフーニュースで「遺産は全て家政婦に渡す」としていた
当時97歳の資産家女性の遺言に反して、
実娘2人が遺産を不当に持ち去ったとして、
68歳の家政婦の女性が遺産の返還を実娘側に求めた訴訟の判決が記事になっていた。

家政婦女性は、昭和36年ころから月給6万円で住み込みの家政婦となり働いていたが
資産家女性の夫が死去してからは無給だった。

実娘たちは死去当日などに遺産の大半に当たる約3千万円を自身の口座に移すなどした。

家政婦女性は住む場所を失い帰郷。
その後、遺産返還を求めて実娘側を提訴したという。
一方、実娘側も「家政婦女性は生前から資産を着服していた。遺言は無効だ」と主張。
家政婦女性に着服金として、約6千万円の返還を求め反訴していた。

実娘側は「遺言は女性が高齢で判断能力が低下していた母に実娘2人の嘘の悪評を伝え、
不正に作成させた。実の娘を差し置いて家政婦に遺産を渡そうとするとは考えられない」と主張。

さらに「遺産が想像以上に少ない。女性が着服していたと考えるのが自然だ」と主張した。

家政婦女性は「着服は一切していない。実娘への援助などで資産が目減りしただけだ」と反論した。

判決で裁判長は、実娘側が長年にわたり無心を続け、多額の援助をしてもらっており、
実娘側が「海外に移住する」として3千万円を受け取った際、
資産家女性と実娘側は合意の上で「援助はこれが最後」とする念書も書いていた。
資産家女性の死後に家政婦女性が帰郷した際、
着の身着のままで現金も5千円しか持っておらず、
大金を着服した人物ならば不自然だと指摘した。

「使途不明金はカネ遣いの荒い実娘側に渡るなどしたと考えられる。女性による着服は認められず、推認すらできない」と断定。
「遺言作成当時は介護を期待できる実娘も移住してしまっていた。その中で長年(50年以上)も自分を支えてきてくれた唯一の存在である女性に感謝し、全資産を譲る心境になるのは自然だ」とし、遺言は適正なものだったとした。

最終的には家政婦の女性を全面勝訴とし、
実娘側に宝石類や約3千万円など全遺産の返還を命じた。

さらに「実娘2人は母の資産に執着し、無心を繰り返してきた。『遺言は不合理だ』とする実娘側の主張は、それまでの自身の行いを省みないものだ」と批判し、
訴訟費用も全額実娘側の負担とした。

・・・と以上になりますが、この記事を読んで僕は涙が出てきました。

亡くなった母を思い出したからです。

親子のありかたを考えさせられる判決でした。

実娘は普段、ないがしろにしていた母に50年以上も尽くしてくれた家政婦に対して、
まずお礼を言うべきだったと思う。仮に資産を着服されていたとしても。

資産家女性の夫が亡くなってからは、無給だったそうですが、
計算すると27年間は無給だったことになります。

お金うんぬんよりも、深い絆ができていたのでしょう。

親孝行したくても、亡くなってしまったらできません。

大抵が亡くなってから後悔するものです。

そもそも、親の資産にしか執着していなかった実娘たちには、
さらさらそんな気持ちはなかったのかもしれません。

間違いなく、亡くなった資産家女性は草葉の陰で泣いています。

 


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